MRI・CT・X線 他
最新の診断機器を採用しすべての画像を電子保存しておりますので、瞬時に一連の画像を参照することが可能です。検査後の読影診断は、ネットワークを利用して院外の専門医も行っており、担当医との二重チェック体制となっております。また、ご希望の方にはその画像を、フィルム・CD-ROM等の媒体でお渡しすることができます。
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MRI(Magnetic Resonanse Imaging;磁気共鳴画像)検査とは、X線撮影やCTのようにX線を使うことなく(被曝しない)、その代わりに強い磁石と電波を使い体内の状態を断面像として描写する検査です。全身を非常に精度の高い検査を行うことが可能で、病気の形態を描出するだけでなくその詳細な広がりや性状の判断にも使用されます。当院では、最新のMRI 装置「GE(ゼネラルエレクトリック)社製 超電導磁石式 全身用MR装置 Brivo MR355 Inspire 1.5T」を導入しております (2014年12月より運用開始) 。最新技術を搭載したMRI 装置により、通常の検査であれば比較的短時間(約20分)にて撮影することが可能です。 更に、洗練されたハードウエアと実用的なソフトウエアを搭載しており、急性期の頭部画像、整形外科系の椎体画像、腹部画像全般、造影剤を使用しない血管像などを鮮明な画像で提供することができます。 ルーチン検査から大学病院などで行う精密検査まで対応したMRI 装置です。
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骨に含まれるカルシウムなどの量を骨量(骨密度)といい、骨の強度を表す重要な指標となっています。これを測定することで、自覚症状のない骨粗しょう症(骨がスカスカになる)などの病気を早期発見し将来おこりうる骨折を予防することにつながります。当院では「東洋メディック 米国ホロジック社製 骨密度測定装置Discovery」を導入しています。正確かつ安全に骨粗しょう症の診断を行うことができます。
極めて少ないX線を利用していますので女性の方でも安心です。ベッドに横になるだけで痛みなく簡単に測定できます。検査時間は約5分程度です。通常、腰椎・股関節の2部位測定します。 検査データは保存されますので、定期的な検査にて過去データと比較することで正確な診断が行えます。 また、検査データは診察後、患者様用検査レポートとしてお渡しできます。
X線を連続的に照射して映像化する装置です。主に消化管(食道・胃・十二指腸・大腸)などに造影剤を入れて、X線写真を撮影します。いわゆるバリウム検査に使用する装置です。
他にも腎臓・尿管・膀胱の造影(DIP)、胆嚢・胆管造影(DIC)、内視鏡を併用した検査などを行います。 また、リアルタイム透視での注射位置、カテーテルの位置の確認や脱臼、骨折の整復治療などでは医師の目としても活躍します。当院では、デジタル装置を導入しておりますので、被曝線量を抑えて高画質な画像を得ることができます。
最も身近に放射線が利用される検査であり、主に胸や腹、骨や関節のX線写真を撮影します。非常に短時間で検査可能なので救急医療にも威力を発揮します。
当院では2016年に導入した撮影装置FPD(フラットパネルディテクタ)と組み合わせて、デジタル撮影を行っています。FPDとはX線を受ける検出器に半導体を用いた最新の撮影装置です。
被ばくの低減、検査効率の向上、画質の向上 を実現しています。
従来の装置 CR | 最新装置 FPD | |
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検出器 | 輝尽性蛍光板 | 半導体 |
X線感度 | 線量をCRの70%にしても同等以上の画質が得られる | |
撮影後、画像が表示されるまで にかかる時間 | 約1分 | 数秒 |
連続撮影 | 不可/撮影のたびに検出器入れ替えが必要 | 可能 |
画質 | 従来見えづらかった部位が最新の画像処理技術で描出可能に |
※長尺撮影
当院では長尺撮影に対応しています。 これは脊椎全長(主に頸椎から腰椎)、下肢全長(主に股関節から足関節まで)を一つの画像として提供する撮影です。最大101cmまで一枚の写真に収めることができます。 長尺画像は脊椎側湾症の診断、股関節・膝関節・足関節など、加重関節の診断、下肢立位長尺撮影よる距離計測などに用いられます。 (写真左:長尺撮影立位台、写真右:全脊椎撮影画像)
放射線科では、安全、確実な診断の手助けになる仕事を第一に、患者さまをできるだけ待たせないよう迅速な作業を心がけております。被曝の減少にも配慮しております。